待機電力の電気代はいくら?家電別に見る“気にしなくていいもの・対策すべきもの”

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節約の話題で「待機電力」という言葉はよく聞きますが、実際にどれくらいの電気代になるのかは分かりにくいものです。
また、待機電力が発生する家電は多く、すべてを対策しようとすると手間やストレスが大きくなりがちです。

この記事では、待機電力について以下の点を整理します。

  • 待機電力による電気代の目安
  • 家電ごとの待機電力の違い
  • 「気にしなくていいもの」と、「対策すべきもの」の整理

待機電力とは?

待機電力=「使っていないのに発生する電気代」

待機電力とは、家電を使用していない状態でも、コンセントにつながっているだけで消費される電気のことです。

テレビや電子レンジ、レコーダーなどは、電源をオフにしていても、完全に電気の流れが止まっているわけではありません。一見すると何もしていないように見えても、内部では最低限の電力が使われています。

なぜ電源オフでも電気を使うのか

電源オフの状態でも電気が使われる主な理由は、以下のような機能を維持するためです。

  • リモコン操作を受け付けるため
  • 時計や設定情報を記憶するため
  • 電源を入れたときにすぐ起動できるようにするため

これらの機能を維持するため、家電は常にわずかな電力を消費しています。この消費電力が積み重なったものが、待機電力による電気代です。

待機電力は一つひとつの家電では小さい場合が多く、気づきにくいのが特徴です。そのため、「使っていないのに、いつの間にか発生している電気代」として認識されることが多くなっています。

待機電力の電気代はどれくらい?家電別に整理

一般家庭での待機電力の月額・年額目安(主な家電も)

一般家庭における待機電力による電気代は、月あたりおよそ200〜500円前後とされることが多いです。
年額に換算すると、以下が目安になります。

  • 月200円の場合:年2,400円
  • 月500円の場合:年6,000円

一度に大きな金額が発生するわけではありませんが、対策をしないまま放置すると、毎年少しずつ電気代として積み重なっていきます。
なお、家電の台数や使用年数、住宅環境によって差が出る点には注意が必要です。

主な家電の待機電力による電気代の目安は、以下のとおりです。(1台あたり)

  • テレビ:月20〜50円
  • 電子レンジ:月50〜80円
  • レコーダー(HDD/BD):月80〜150円
  • エアコン:月30〜70円
  • Wi-Fiルーター:月100〜200円(常時稼働)

家電1台あたりでは少額に見えますが、複数台が重なると月数百円規模になることがあります。

待機電力が比較的かかりやすい家電

待機電力が高くなりやすい家電には、通信機能や即時起動機能を備えているという共通点があります。

代表的な例は以下のとおりです。

  • レコーダー(録画予約・通信待機・データ更新)
  • プリンター(Wi-Fi通信待機、内部制御、複合機能)
  • ゲーム機(即起動設定、アップデート待機、ネットワーク接続)
  • エアコン(センサー待機、リモコン受信)

にプリンターは、印刷待機や内部管理のために完全停止しない機種が多く、待機電力が数W程度になるケースがあります。
ゲーム機も、省電力設定と即起動設定の違いによって、待機電力に大きな差が出ることがあります。

ほぼ待機電力が発生しない家電

一方で、構造上ほとんど待機電力が発生しない家電も存在します。

これらは、電子制御を持たない「機械式」の家電です。

主な特徴は以下のとおりです。

  • 物理スイッチで電源を入れる
  • 電子基板や時計機能を持たない
  • スイッチを入れたときのみ通電する

代表的な家電には、次のようなものがあります。
※機種によっては該当しない場合もアリ

  • トースター
  • 電子ケトル
  • ミキサー
  • ダイヤル式ホットプレート

これらの家電は、コンセントが挿さっているだけでは電気を使用しないため、待機電力はほぼ0円と考えて問題ありません

(家電別)料金目安一覧表

待機電力の月額は、以下の前提で概算しています。

  • 電気料金:1kWh=36円(35.85円を端数処理)
  • 24時間×30日つなぎっぱなしを想定
  • 待機電力(W)は製品差があるため、平均的な目安です
  • 計算式:月額(円)=W ÷1000 × 24 × 30 × 36

※「0円」は、機械式などで待機電力がほぼ発生しない想定です。

カテゴリー家電・機器待機電力の目安月額目安(円/月)
デスクまわりデスクトップPC(電源OFF)0〜1W0〜約26円
デスクまわりデスクトップPC(スリープ)1〜5W約26〜約130円
デスクまわりデスクトップPC(画面OFFのみ)30〜100W約778〜約2,592円
デスクまわりノートPC充電器(挿しっぱなし)0.2W約5円
デスクまわりモニター(待機)0.7W約18円
デスクまわりプリンター(待機)3〜5W約78〜約130円
デスクまわりスピーカー(待機)2W約52円
デスクまわりUSBハブ(給電あり)0.2W約5円
デスクまわり小型ライト(調光・タッチ式)0.5W約13円
キッチン家電電子レンジ不明約50〜約80円
キッチン家電炊飯器(保温なし)1W約26円
キッチン家電トースター(機械式)0W0円
キッチン家電電子ケトル(機械式)0W0円
キッチン家電コーヒーメーカー1W約26円
キッチン家電ミキサー/ブレンダー0W0円
キッチン家電電気圧力鍋1W約26円
キッチン家電ホットプレート0W0円
リビング・AVテレビ不明約20〜約50円
リビング・AVレコーダー(HDD/BD)不明約80〜約150円
リビング・AVゲーム機(省電力待機)1W約26円
リビング・AVゲーム機(即起動・更新あり)10W約259円
リビング・AVスマートスピーカー2〜4W約52〜約104円
リビング・AVサウンドバー1〜3W約26〜約78円
リビング・AVDVD/BDプレーヤー0.5〜2W約13〜約52円
季節家電エアコン(待機・1台)不明約30〜約70円
季節家電扇風機(リモコン付き)0.5W約13円
季節家電電気毛布0W0円
季節家電空気清浄機1W約26円
季節家電除湿機/加湿器0.5〜1W約13〜約26円
ネット・通信Wi-Fiルーター5〜20W約130〜約518円
充電・電源まわりスマホ充電器0.1W約3円
充電・電源まわりタブレット充電器0.1W約3円
充電・電源まわり電動歯ブラシ(充電台)1W約26円
充電・電源まわり電動シェーバー(充電台)0.5W約13円
玄関・その他インターホン子機(充電台)1W約26円
玄関・その他目覚まし時計(デジタル)1W約26円
玄関・その他デジタル温湿度計0W0円
玄関・その他センサーライト(室内)0.5W約13円

節約方法の紹介と対策すべき家電

待機電力の節約方法

待機電力の節約方法にはいくつかありますが、すべてを実行する必要はありません。生活スタイルに合わせて、無理のない方法を選ぶことが重要です。

使わない家電はコンセントを抜く

最も分かりやすく、効果も確実な方法です。
以下の条件に当てはまる家電に向いています。

  • 毎日使わない
  • 使用頻度が週に数回程度
  • 時計や設定が消えても困らない

スイッチ付き電源タップを使う

コンセントの抜き差しが面倒な場合に有効です。

  • コンセントは挿したまま
  • 使わないときはスイッチをオフ

これだけで、複数の家電の待機電力をまとめて抑えられます。
特に以下の場所と相性が良い方法です。

  • デスク周り
  • ゲーム機と周辺機器
  • 家電がまとまっている場所

設定変更で待機電力を下げる

家電によっては、設定を見直すだけで待機電力を抑えられる場合があります。

  • ゲーム機
    • 即起動モードをオフ
    • 自動アップデートを制限
  • プリンター
    • 省電力モードを有効にする
    • 使用後は電源をオフにする

コンセントを抜く以外にも、こうした方法があることを知っておくと選択肢が広がります。

充電しっぱなしをやめる

待機電力というより、無意識に発生しやすいポイントです。

  • スマホ充電器の挿しっぱなし
  • モバイルバッテリーの常時接続
  • 電動歯ブラシやシェーバーの充電台

1つあたりの金額は小さくても、数が増えると合計で無視できない電気代になります。

優先して対策したいオススメの家電ランキング

待機電力対策は、効果が出やすく、手間が少ない家電から行うのが現実的です。

第1位 エアコン
使わない期間が長い家電の代表例です。

  • 春や秋など、稼働しない期間が長い
  • 複数台設置されている家庭が多い
  • 待機電力は少量でもゼロではない

使用しない季節だけコンセントを抜くことで、手間をかけずに対策できます。

第2位 プリンター(使用頻度が低い場合)
待機電力が比較的高めになりやすい家電です。

  • 常時稼働させる必要がない
  • 使用頻度が月に数回というケースが多い

使うときだけ電源を入れ、使用後に電源を切るだけで十分な対策になります。

第3位 ゲーム機(設定で対応)
頻繁に使用する場合、抜き差しはストレスになりやすい家電です。

  • 即起動モードをオフにする
  • 自動アップデートを制限する

設定を見直すだけで、待機電力を大きく下げられることがあります。

第4位 充電台・充電器が多い家庭
1台あたりの金額は小さくても、数が多いと効果が出やすいポイントです。

  • 電動歯ブラシ
  • 電動シェーバー
  • 使用していない充電器

夜だけ通電するなど、簡単なルールを決めるだけでも対策になります。

まとめ

待機電力は、家電を使っていない状態でも発生するため、電気代が完全にゼロになるわけではありません。ただし、その金額は家電1台ごとに見ると小さいケースが多く、過剰に気にする必要はありません。

また、家電の種類によっては、構造上ほとんど待機電力が発生しないものもあります。すべての家電を同じ基準で対策する必要はなく、気にしなくてよいものが多いのも事実です。

待機電力の対策を行う場合は、次のような家電から始めるだけで十分です。

  • 使わない期間が長い家電
  • コンセントを抜いても困らない家電

これらに絞れば、手間をかけずに対策できます。

待機電力による節約効果は小さく見えることもありますが、無理のない範囲で続ければ、電気代の削減につながります。生活のストレスにならない方法を選べるのであれば、実践する価値はあります。

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